中禅寺湖は、美しい湖で、日光の奥地に広がっています。標高1,429メートルに位置し、湖の周りには青々とした森林と壮大な山々が広がっています。この場所は、釣りを楽しむことができるだけでなく、自然の美しい景色も楽しめるスポットです。
一方で、この自然が豊かな環境には「熊(クマ)」の出没が多いとされています。特に早朝から釣りに出かける方は、安全を考慮して熊鈴などの対策を施すことが大切です。安全に釣りを楽しむために、熊に対する警戒心を持ちながら楽しんでください。
中禅寺湖での釣りには以下の4つのルールが適用されています。
❶ 釣りができる期間の制限
❷採捕制限(釣る魚の大きさや数の規制)がある
❸禁漁区の設定
❹遊漁券の購入者しか釣ることができない
※各情報は古い可能性があるので、詳しくは「中禅寺湖漁業協同組合公式ホームページ」をご覧ください。
釣りができる期間が制限されています。釣り方や魚種により異なり、私が選んだ「岸釣り」の場合は、以下の通りです。
解禁期間:4月1日(土)から9月19日(火)まで
時間帯:午前4時から午後6時まで
船釣りやワカサギ釣りなどは異なる条件が適用されるため、「中禅寺湖漁業協同組合」の公式ウェブサイトで確認してください。
資源保護と乱獲防止のために、釣る魚の数や大きさに制限があります。ヒメマスは1日1人あたり最大30尾まで、ニジマス、ホンマス、レイクトラウトは1日1人あたり最大3尾までしか釣ることができません。さらに、全長20㎝以下のヒメマス、ニジマス、ホンマス、およびレイクトラウトは採捕が禁止されています。
中禅寺湖には禁漁区が設定されており、禁漁区界を示す「境界ブイ」で分けられています。境界ブイの西側は禁漁区であり、釣りが許可されているのは東側のみです。また、東側の通常解禁区域も時期により禁漁になることがあるため、注意が必要です。
中禅寺湖での釣りを楽しむためには、遊漁券の購入が必要です。
岸釣りの場合、遊漁券は解禁日から9月19日まで有効で、価格は2,200円です。遊漁券は2つの場所でしか入手できないため、事前に発売時間や場所を確認しましょう。私が利用したのは「民宿 越後屋」さんで、午前3時から遊漁券の取り扱いを行っているとの情報でした。
中禅寺湖には、長い歴史の中で独自の生態系が育まれ、特別な魚たちが生息しています。ここでは、中禅寺湖で釣れる主な魚たちを紹介しましょう
日本では中禅寺湖でしか釣れない魚です。レイクトラウト(Lake Trout)は、北アメリカの淡水域に生息する魚で、チョウザメ科に属します。その名の通り、湖や大きな淡水の生態系で主に見られます。レイクトラウトは大型で、最大1メートルくらいに達することもあります。
外来種のため、中禅寺湖から生きたままの持出しは禁止されています。
ホンマスは正式名称ではなく中禅寺湖固有の魚で、ビワマスとサクラマスの交配種とのこと。ホンマス(Honmasu)は、サケ科に属する淡水魚で、日本に固有の魚種として知られています。
ブラウントラウト(Brown Trout)は、サケ科に属する淡水魚の一種で、体長は通常30〜70センチメートル程度まで成長します。魚食生の強い魚といわれていて、ワカサギや色々な魚の稚魚などを捕食します。そのためルアーは「ミノー」「スプーン」が主に使われ小型の場合は「スピナー」などがいいと思います。
管理釣り場などでも有名な魚「ニジマス」。
ニジマス(Rainbow Trout)は、サケ科に属する淡水魚で、美しい虹色の体色が特徴です。その名前は、体の側面に虹のような色彩が見られることに由来しています。ニジマスは主に北半球の淡水域で見られ、川や湖、渓流で生息します。 体長は通常20〜70センチメートル程度で、釣りの対象としても非常に人気があります。
以前、箱根の「芦ノ湖」で釣った実績のある「ヒメマス」。その時は「スピナー」で25cm程度がヒットしました。
ヒメマス(Hime Masu)は、サケ科に属する淡水魚の一種で、川に遡上せずに湖に残留した魚で一般的に体長は20〜40センチメートル程度まで成長します。ヒメマスの体は流線型で、背中から腹部にかけて青みがかった銀色をしており、特に鱗が美しく、釣りの対象としても人気があります。
ワカサギ(Wakasagi)は、日本やアジアの淡水域に生息する小型の淡水魚で、サケ科に属します。ワカサギは一般的に全長が5〜10センチメートル程度で、細長い体型を持ち、銀色の体色が特徴です。冬の氷上穴釣りが有名です。
中禅寺湖には持ち出しが禁止されている魚がいるので注意が必要です。放射性物質拡散の影響で、ヒメマス、ニジマス、ホンマス、ワカサギ・レイクトラウト以外の魚類の持ち出しが禁止されています。
釣りのできる東側のポイントは大きく2つに別れます。「北岸」と「南岸」です。
今回は遊漁券取扱所のおばあちゃんに教えてもらった「東側」の「南岸」でオカッパリからの釣りを楽しみました。
「南岸」は途中の「歌ヶ浜第一駐車場か」ら歩いての移動となります。一番いいポイントは「八丁出島」と聞きましたが、すこし遠いため「狸窪」までの移動にしました。
基本「歩く」しか手段がないので遠くまで行くとかなり時間がかかります。事前にどこまで行くか計画しておきましょう。
広範囲のポイントを攻めたい方はボートを利用するのもいいかもです。
中禅寺湖で釣りでは大きく「ルアー」「フライフィッシング」「エサ釣り」の3つのスタイルに分かれます。私は今回、「ルアー釣り」を選択し、特に「スプーン」や「ミノー」を使用してブラウントラウトやマスを狙いました。
以下に、今回の釣りポイントを紹介します。
「歌ヶ浜第一駐車場」から歩いて15分程度。
遊歩道からちょっとした崖をくだらないと行けないポイントになります。また、釣り場所から横への移動はほぼできないので、ポイントごとに崖の上り下りをしなければなりません。
釣り場は大きな石が重なっており、岸から10mくらい離れたところからかけ下がりになっているようでした。
軽いルアーではかけ下がりを超えるのがやっとというポイントでしたが、あたりがないので数カ所頑張りましたが移動。
「本つが」から歩いて20分程度。イタリア大使館を過ぎたあたりから広がる砂利浜で少し遠浅になっています。崖を下ることもないので子どもでも安心なポイントです。見通しがよく、ベイトフィッシュも多くみられる場所でした。水が澄んでいるため回遊するマス系の魚(20cm)も見えました。そのマス狙いでルアーを投げ入れるも、チェイスする素振りもなく、この場所も移動することにしました。
※ここは景色が最高に良かった。
「中禅寺湖遊覧船 大使館別荘記念公園 遊覧船のりば」から歩いて10分程度。エサ釣りをしている夫婦がいたので、ちょっと距離をあけて釣りを開始。「遊覧船のりば」よりも岸から深場までの距離が近いポイントになります。
この場所に着いた途端に向かい風が強くなったため釣りを断念、観光へと切り替えました。
今回の中禅寺湖釣行は初めてで、残念ながらボウズという結果に終わりました。
その原因は、選んだ「時期」と「ポイント」がうまく合致していなかったことです。釣り旅行は8月末に行いましたが、この時期は禁漁期間に近づいており、魚たちもスレた状態になっていました。さらに、どのポイントで釣りをするかをあまり調査せず、広範囲に移動してしまいました。その結果、各ポイントでの釣り時間が短く、釣果を上げることができませんでした。
次回中禅寺湖での釣行を計画する際には、もっと詳しくポイントをリサーチしてから挑むことを検討します!