田ノ浦漁港は和歌山県に北部に位置する漁港で、釣り愛好者にとっては人気のスポットの一つです。この漁港では、シーズンによってさまざまな種類の魚が釣れるため、四季折々の楽しむことができます。
以下は、田ノ浦漁港の特徴的な釣り場に関する情報ですが、釣りの際には、地元の漁港や釣り情報を確認し、漁港の規則やマナーを守るよう心掛けましょう。
大阪方面から車を利用する場合、和歌山南IC(スマートIC)経由でアクセスが便利です。県道13号を経由して約30〜40分で漁港に到着します。漁港には有料駐車場があり、トイレも併設されているため女性や子ども連れでも安心して利用できます。
田ノ浦漁港には大まかに「湾内エリア」と「外海エリア(一文字の外側)」の2つの釣り場があります。
「湾内エリア」は波が穏やかで、ファミリーや子ども連れの釣り愛好者に人気です。サビキを使用してアジ釣りなども楽しめます。
一方で、「外海エリア(一文字の外側)」は海までの高さがあり、小さな子どもは注意が必要です。防波堤の中腹部分が高くなっており、竿が長いと後ろにあたるため投げ釣りは注意が必要です。
「姥島」と呼ばれる磯島もあり、大物が期待できるエリアです。
今回は「外海エリア(一文字の外側)」で釣りを楽しんできました。
今回の釣りではできるだけ大物を釣ることを目標とし、事前にネットで調べた「外海側エリア」に狙いを絞りました。青物なども釣れるということでしたが時期外れだっため断念しました。
今回はそこそこ水深(3〜6m)があり、防波堤近くには餌取り(スズメダイ)が多いため、飛ばしウキでのエサ釣り(フカセ釣りに似た釣り方)に挑戦しました。エサは定番の「オキアミ」を使用しましたが、フカセ釣りとは異なり撒き餌は一切使用しませんでした。
途中でエサ取りが多くなり、カワハギ用の仕掛けに変更しました。仕掛け変更後、釣果はかなり上がりました!
※落とし込みの仕掛けで「チヌ」を狙いましたが、潮が引いた状態では防波堤際の水深が浅かったため断念。途中でカワハギ狙いも試みましたが、小さな個体ばかりで、落とし込み釣りはあきらめました。
AM6:00、朝マヅメの時間帯に釣りを開始。
潮の流れが良くなく、アタリはなしのまま30分経過しました。ベラやミニサイズのカワハギなど外道が釣れましたが、大物がなかなかヒットしませんでした。そんな中、初めて見る魚がつれました「ヒメテングハギ※」の赤ちゃんです。釣りをしていて新しい魚と出会えるのはすごく楽しいです。
※youtubeのコメントで名前を教えていただきました。
AM10:00、ようやく大物が!
釣り開始から約4時間(AM11:00)頃、ついに大物の引きが!
かなり引くので慎重に取り込みをしていると、親切なお隣さんがタモを持ってきてくれました(感謝です)。釣れたのは30cm強のアイゴでした。
ようやく30cmオーバーの魚を釣り上げ、ホッとしました。潮止まりの前の時合いに「ウスバハギ」がすぐにヒット!カワハギ用の釣り針が功を奏しました。ただし、取り込みに失敗しばらしてしまいました。40cmオーバーだったので非常に残念です。
その後、雨が降り始めたので納竿をしようとしたところ、先程と同じくらいの大きさの「アイゴ(バリ)」を釣り上げました。
今回、田ノ浦漁港で釣れた魚は以下の通りです。
ベラ
スズキ目ベラ科。キュウセンやクサビとも呼ばれ、どこでも釣れる外道の魚です。
カワハギ
フグ目カワハギ科。通称ハゲやカワハゲと呼ばれ、鱗がなく全身が丈夫でざらざらとした皮膚に覆われています。調理の際には、きれいに皮が剥け(カワハギの由来)、肝も美味しくいただけます。
スズメダイ
スズキ目ベラ亜目スズメダイ科。エサ取りとして有名で、比較的浅い水域で群れをなして生息しているため、すぐにエサを取られてしまいます。
ヒメテングハギ
ニザダイ科テングハギ属の一種。成魚になると前頭部に角状突起が出てくると言われていますが、今回釣れたのは幼魚で、角はありませんでした。
グレ(メジナ)
スズキ目メジナ科。一般的には「メジナ」と呼ばれ、関西では「グレ」、九州では「クロ」とも呼ばれ、フカセ釣りでよく釣られます。
アイゴ(バリ)
スズキ目ニザダイ亜目アイゴ科。九州では「バリ」としても知られています。背びれに毒があるため注意が必要で、また独特の匂いと臭みがあります。
※フライで食べましたが、臭みはなく美味しかったです。
ウスバハギ
フグ目カワハギ科。シガテラ毒を持っている可能性があるため、食べる際は要注意です。
どんな魚でも釣りたい方にとって、田ノ浦漁港は魚影が濃いため「ボウズ」にはなりにくいですが、エサ取りが多い場合は以下の2つの作戦で挑戦してみてください。
■針を小さくする
小さな魚などがエサ取りをするため、小さい針を用意しておくことをおすすめします。子供と一緒の釣りでは「ボウズ」が可哀想なので、何かしら魚を釣ってあげましょう。
■カワハギ用の針で釣る
エサ取りは「クサフグ」や「カワハギ」が多いです。カワハギ用の釣り針は形状が独特で、エサ取り名人の「カワハギ」も簡単に釣ることができます。他の魚も釣りやすくなるので、一度試してみてはいかがでしょうか。※今回私も使用しました。
大物を狙う方は「フカセ釣り」や「紀州釣り」がおすすめです。
今回「フカセ釣り」もどきで釣りをし、アイゴやウスバハギがヒットしましたが、周りの釣り師がアミエビを使用していたことから、集魚できた部分が大きかったと考えられます。効率よく大物を狙うなら、「フカセ釣り」がおすすめです。
また、2回目の釣行では、隣の方が「紀州釣り」でチヌの良型サイズを5枚ほど釣り上げており、外道で50cm程度のボラもヒットしていました。私も「チヌ」が釣りたく紀州釣りのエサや道具を揃えましたが、初回は失敗しました。とにかく棚取りが難しかったです。もう少し上達したら、釣果などを報告します。田ノ浦漁港は豊富な魚影とのんびりとした雰囲気が魅力的です。これからも何度か訪れてみたいと思っています。